はじめまして。

最近モバイルアプリ開発に関わるようになり、APIに触れる機会が多くなってきました。

APIという単語は聞いたことがあるし、使っているけど、説明してみて、と言われると歯切れが悪くなってしまう人も多いのではないでしょうか?

そんな皆さんと一緒に、APIについての知識を深めていければと思います! まずはAPIの概要をざっくり掴み、種類やAPI仕様書の読み方など、細かい部分までAPIについて学んでいきましょう!

以下の本を中心に学習を進めていきます。

水野 貴明 
Web API: The Good Parts
オライリー・ジャパン
https://www.oreilly.co.jp/books/9784873116860/

第1回 APIの概要を掴もう

APIとは?

まずは、APIとはそもそも何か? からです。

API(Application Programming Interface)とは、「欲しい機能の塊を外部から呼び出すための仕様」です。

難しくてよくわかりません。非常に簡単な言い方をすると、

「システムとシステムをつなぐもの」です。

API自体はプログラムではなく、インターフェースの役割を果たしています。インターフェースとは「何かと何かをつなぐもの」です。

APIは、「システム」と「システム」をつなぐインターフェースなのです。APIを使用することで、サーバ側の情報の書き換えや、サーバ側の情報を取得することが可能になります。いわば接着剤のような役割を果たします。

また、同じ「APIを利用する」と言われる中にも、クライアントアプリでOS機能を利用することも「APIを利用する」と表現しますし、スマフォアプリのライブラリを使うのも「APIを利用する」と言います。

今回はその中でも、webの世界でのAPI、「web API」について学びを進めていきます。

web APIの大きな特徴は、API提供者とAPI利用者のやり取りをHTTP/HTTPSベースで行うため、異なるプログラミング言語でも会話が成立することです。

やり取りの方法は次回ご説明します。

「APIを公開する」とは?

よく「公開されているAPIを使って開発を容易にする」という言い方がされますが、「APIを公開する」とは具体的にどういう事でしょうか。

「APIを公開する」=「外部のアプリとの連携を可能な状態にする」

つまり、自分のソフトウェアのAPIを公開することによって、他人のシステムとの連携が可能になります。

また、公開されたAPIを使えば、便利なシステムの機能を一から開発せずとも自分のシステムの中に組み込むことができます。

これは自社システム同士でも言えることで、一つの自社システム機能のAPIを公開すれば、同じ機能を使いたいときに便利です。

APIを公開することで利益を上げた企業もあります。

例えばAmazonやTwitterは、APIを公開したことで、現在のような収益をあげたとも言われています。具体的には、AmazonのAPIはアフェリエイトと結び付けられており、AmazonのAPIを使う事で誰もが自分のサイト上でAmazonの商品を販売し、その収益の一部を得ることができました。

これにより、いたるところにAmazonのリンクが貼られるようになり、Amazonの収益が大きく伸びたのです。

まとめ

このように、現在のシステム開発にAPIは欠かせない存在です。

あなたが作ったシステムのAPIを影響力のある人達に向けて公開すれば、その人たちが勝手にシステムに付加価値を付けてくれるかもしれません。

これからも一緒にAPIについて学び、開発に生かしていきましょう!

次回からはもう少し具体的にAPIについて学んでいこうと思います!

次回

API開発でよく出てくる単語を解説していきます!         エンドポイントやPOST、GETなど