はじめに

こんにちは。
本記事ではプロジェクトマネジメント初学者がどんな観点で学習すればいいか、また、学習におすすめの書籍を紹介したいと思います。

  • 想定読者
    • プロジェクトマネジメントの学習をしたい人、学習の仕方に悩んでいる人
      1. これからプロジェクトマネジメントを始める人・始めたばかりの人
      2. プロジェクトマネージャーと連携して管理を担う人
      3. 来るべき日のためにプロジェクトマネジメントを予習したい人
  • この記事を読んで得られること
    1. 何を学習すればいいかがわかる
    2. おすすめの本がわかる

「自分、当てはまるかも!」と思った方はぜひ読んでください!

プロジェクトマネジメントってそもそも何を学習すればいい?

プロジェクトマネジメントに限らず、様々なことを勉強する際は、まず以下のポイントを整理、認識することが重要だと思います。

  1. 何を学習すればいいか
  2. どのくらい学習すればいいか

この記事を読んでくれている方はプロジェクトマネジメント初学者が多いと思います。学習を始めるときはその対象の全容や規模が見えていないことが多く、上記のポイントを自身で判断することが難しいと思います。

まずはこれらを明らかにしていきましょう。

– 何を学習すればいいか

プロジェクトマネジメントを遂行するのに必要な要素は、大きく以下の3点となります。

  1. 知識
    • プロジェクトマネジメント知識、ビジネス知識、業界知識、プロジェクト固有のスキルに関する知識、など
  2. 実践力
    • 行動力、顧客やメンバーへの調整力、状況に応じた知識を活用したり組み合わせたりする力、など
  3. 人間性
    • リーダーシップ、など

これらは資料やサイトによって表現やグルーピングが異なることがありますが、根底にある考え方は同じだと思います。

そして上記ポイントにおいて、どのプロジェクトに対しても汎用的かつ重要度の高いもののうち、実践ではなく、座学などの学習で得られるものをピックアップすると、以下となります。

  1. プロジェクトマネジメントの知識
  2. 実践のためどのようなことが必要か、何を考えればよいか、のノウハウ
  3. リーダーシップ発揮のためにどのようなことが必要か、何を考えればよいか、のノウハウ

この3点を得ることにポイントを置いて学習を進めて行きましょう。

– どのぐらい学習すればいいか

プロジェクトマネジメントに限ったことではないですが、初学者であれば以下のレベルまで達すれば、まずはの学習としては十分と言える目安と思います。

  • 用語を理解して会話ができる
    • プロジェクトマネジメント用語を理解した関係者との意思疎通に必要となります。
    • プロジェクトマネジメント用語がわからない人に対してはもちろん別の言葉を使うべきですが、分かる人には共通の用語を使うことで正確かつスムーズな意思伝達が可能となります。
  • 知識を深掘りするための基礎知識がある
    • 知識のベースを作ることで、どのような知識が足りないかを自身で判断して今後の学習に繋げることが可能となります。
  • 実践に際して何が必要かがわかる、実践したときに関連する知識を思い起こせる
    • 実践時にで知識を活用したり関連付けたりすることで、プロジェクトマネジメントのクオリティを上げるとともに知識も定着していきます。

ただし、初学者にとっては以下の点も大事です。

  • 学習しやすい
    • ボリュームが大きすぎず、学習モチベーションを保って読了することができる量である。
    • イメージしやすい、理解しやすい、などの工夫がある。

このあたりを目安にして学習を進めていくのが良いと思います。

おすすめの書籍紹介

ここまで学習の観点をお伝えしてきましたが、これらの観点で学習を進めるのにぴったりの書籍がありますので紹介したいと思います。

  • 担当になったら知っておきたい「プロジェクトマネジメント」実践講座(伊藤大輔著/日本実業出版社/2017年)

ここまでで挙げてきた観点に沿って、この書籍の良いと思う点を以下にご紹介しようと思います。

  • プロジェクトマネジメント知識
    • プロジェクトとは、プロジェクトマネージャーとは、から説明。どのように活用するために知識を得るのかを理解しやすくなっています。
    • ISO21500:2012という国際的なプロジェクトマネジメント標準に準拠。プロジェクトマネジメント知識が体系立てられつつ網羅されています。
  • 実践力に関する知識
    • プロジェクトで実践できる具体的なツールや技法も紹介。
    • ケーススタディ付き。学習で得たものを実際のプロジェクトで活用するシミュレーションができます。
    • プロジェクトを成功裏に完了するために必要な、そもそもの考え方を紹介。
  • 人間性に関する知識
    • プロジェクトマネジメントのための思考方法を紹介。
    • リーダーシップを発揮するために知るべきポイントを紹介。
  • 学習しやすさ
    • イラスト・図が多め。プロジェクトマネジメントの状況や作業のイメージがしやすくなっています。
    • ボリュームが大きすぎない。個々のプロジェクトマネジメントの内容に踏み込み過ぎずポイントをしっかり押さえており、実践のための知識が不足することなく初学者でも読み切りやすくなっています。

他にもこのように学べる書籍や資料はありますので、今回ご紹介した書籍以外を使って学習するのももちろん良いと思います。
ただ、これらが一冊にバランスよく盛り込まれたものはなかなかないので、個人的にはすごくおすすめです。

おわりに

プロジェクトマネジメントという領域について、学習の観点と役立つ書籍を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
良いプロジェクトマネジメントの実践を目指すために学習する意思があっても、始めのうちは何からどう手を付ければいいかわからないことも多いと思います。
そんな皆さまに対して少しでも助けになれば幸いです。